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2010/04/06 (Tue)
「3月の読書まとめ」
Comments(0) | TrackBack() | 小説
全然読めとらんなぁ。せめて、30冊は読まないと。

3月の読書メーター
読んだ本の数:17冊
読んだページ数:5372ページ

0の殺人 (講談社文庫)0の殺人 (講談社文庫)
まさに0の殺人。のっけから作者からの挑戦状があったが、推理小説初心者の自分にとっては解明できなかった。オチというか、トリックはとてもコミカル。こういう結末は予想外すぎて驚いてしまった。分量も丁度良く、中身もそれほど重くない。良いバランスの小説であった。
読了日:03月28日 著者:我孫子 武丸
ロートレック荘事件 (新潮文庫)ロートレック荘事件 (新潮文庫)
難しいパズルの様な小説だ。叙述トリックに関しては私としては少しアンフェア感が否めないが、最期の結末でやられた。あれこそが真のトリックなんじゃないだろうか。ミスリードをもう少し大きくしても良かったきがするけど。謎解きの場面はまさにパズルや数式をとくような感じで、少し手が止まったが筒井康隆の苦労が伝わってきて、ただただ感嘆するのみだった。最期がほんとに切なくって、あそこでやられてしまったな。
読了日:03月28日 著者:筒井 康隆
頭の中がカユいんだ (集英社文庫 (な23-21))頭の中がカユいんだ (集英社文庫 (な23-21))
タイトルがとても秀逸で、らもさんの言葉のセンスが光りまくっている。本編もそのまんまで、散文的だけれど鋭い言葉選びで唖然とさせられた。表題作については村上龍の「限りなく……」に人間性(主体)とドン底感をプラスしたような内容で、体験がないと書けない素晴らしい青春(?)小説だと感じた。「クェ・ジュ島の夜、……」はユーモアの中に厭世感ただよう切なさのこもった内容で、これまたよく出来ていた。小説は人生体験を料理するものだと思い知らされた。
読了日:03月28日 著者:中島 らも
魔剣天翔 (講談社ノベルス)魔剣天翔 (講談社ノベルス)
ハードボイルド色の少し強い作品。保呂草の行動にドキドキさせられた。また、S&Mシリーズ(四季シリーズだっけ?)の各務亜樹良が出てきて、四季博士のことも思い出せてニヤニヤさせられた。トリックとしては全く気づけずに素直に驚いた。ダイイングメッセージはギャグっぽかったけど。ただ、今回は推理パートが少なくて紅子がほぼ安楽椅子探偵化していたのが残念だったかな。中々面白い一作だった。
読了日:03月26日 著者:森 博嗣
夢・出逢い・魔性 (講談社ノベルス)夢・出逢い・魔性 (講談社ノベルス)
稲沢の正体に一番驚かされたが、推理小説としては……。犯人の動機はとても面白いモノだったと思う。ただ、犯人に至る推理が少し違和感あったけれど。相変わらずキャラクターが立っていて、そっちの要素はとても楽しめた。「森博嗣」という作家の作品の中ではぴったり平均点という印象。それにしても、タイトルのセンスはすごい……。
読了日:03月26日 著者:森 博嗣
国語入試問題必勝法 (講談社文庫)国語入試問題必勝法 (講談社文庫)
正直な感想は面白い短編半分、微妙な短編半分。私に読解力が無いためかもしれないが。「霧の中の終章」は見事で、「アルジャーノンに花束を」のように、地の文で読者を主人公と同化させる書き方は素晴らしい。また、表題の「国語入試問題必勝法」では国語という学問に対する筆者の辛辣な考えにニヤニヤさせられたし、「猿蟹合戦とはなにか」でのフロイト的解釈は説得力もあり面白かった。色々な味のある短編集として、素晴らしい小説ではあると思う。
読了日:03月26日 著者:清水 義範
七人の証人 (講談社文庫)七人の証人 (講談社文庫)
読まされた。理詰め理詰めで進む物語ではあるが、奇抜な舞台設定と猟銃、ジャックナイフという小物による見事なスリルには舌を巻いた。惜しむらくは最後の最後があっけなく終わってしまったことだが、一年前の犯人の父親が7人の証言を一つ一つ追求していく様には胸が踊らされた。私の中の「西村京太郎は旅物」といった認識が大きく覆された大作だった。
読了日:03月26日 著者:西村 京太郎
イニシエーション・ラブ (文春文庫)イニシエーション・ラブ (文春文庫)
トリックがあると知って読んだのに、最期の二行(細かく言うと最期の1ページ)を読んで、一瞬理解できなかった。で、3秒後に全て理解して、感動した。とてもよく構成された恋愛(推理?)小説である。もう一度通して再読してみると、細かいところがどんどんとつながっていって、とても楽しかった。一読目の時にニヤニヤしてしまった場面も再読すると、違った味があって面白い。評判通りの小説だと思う。それにしても、黒い恋愛小説だなぁ。大学生である自分は軽い女性不信。
読了日:03月25日 著者:乾 くるみ
弁護側の証人 (集英社文庫)弁護側の証人 (集英社文庫)
騙されはしたが、見事な叙述にコロッとだまされたというより、「あれっ?あれれ?」と言った感じで騙されたので爽快感は少なかった。ただ、全てを読みきった後に、初めから読み返してみると、見事な叙述トリックに気づき呆然とさせられた。序章の文がすごく活きていて、あそこから私は完全に騙されていた(というか、ほぼみんなそうだろう)。手品師の様に慎重に、スピーディに読者を騙す手際は素晴らしかった。
読了日:03月25日 著者:小泉 喜美子
次世代ウェブ  グーグルの次のモデル (光文社新書)次世代ウェブ グーグルの次のモデル (光文社新書)
2006年当時の状況ではあるが、比較的web2.0の概要をうまくまとめていると思う。ただ、この本の本当に良いところはweb2.0的なアプローチの日本の企業に着眼点を置いたところだと思う。楽天の行方の考察やmF247についてなど、なかなか面白く読めた。今のウェブ時代に取り残されれて困っている企業などは必読とまではいかなくても、読めば何かしら得るものがあるんでなかろうか。
読了日:03月08日 著者:佐々木 俊尚
新世界より 下新世界より 下
上巻から一変、現代都市(といっていいのかな?)を舞台にしたために、童話的な雰囲気から脱してしまったのが個人的には少し残念だった。だが、非常に良く練られた小説であったと思う。上巻の伏線も見事に消化して、物語としてまとまっていた。根本的なテーマ(オチ?)も少しは予想は出来たけれど、素晴らしかった。また、それを安直に伝えるのではなく、少しづつ文章に織り込んでいく技術は見事だった。評判通り、いや、評判以上の出来で満足、満足。ただ、「サイコ・バスター」っていうネーミングはなぁ。
読了日:03月07日 著者:貴志 祐介
新世界より 上新世界より 上
まず、世界設定が秀逸。細かく設定された世界と広がりのある物語に圧巻された。名ファンタジー(三大ファンタジー)の日本版として評価しても良いんじゃないかと思えるほどである。不思議な世界にこれからどういう意味付けをしていくのか、下巻がとても気になる。あと、セックスについての設定は不覚にも少し興奮してしまった。BL好きはニヤニヤが止まらないんじゃないだろうか、そんな事をニヤニヤしながら思ってしまった(笑い)
読了日:03月06日 著者:貴志 祐介
月は幽咽のデバイス (講談社ノベルス)月は幽咽のデバイス (講談社ノベルス)
ミステリーであるけれど、人間模様に目がいってしまった。狼男とかの怪物系は好きなんだけれど、なんだかそのまんまで少し残念。この先どんな事件が起こるのか!?というよりも、保呂草と紅子の関係の方が気になるというのは少しどうなのかなぁと思うけれど、取り敢えず続刊を明日買いにいこうと思う。
読了日:03月06日 著者:森 博嗣
黒猫の三角 (講談社ノベルス)黒猫の三角 (講談社ノベルス)
S&M、四季シリーズから移行。殺すことについて色々と考えるところが面白かった。ラストについては素晴らしいの一言。シリーズ作品の第一作にこれを持ってきたのは衝撃的だった。良くも悪くも森博嗣らしさが詰まった作品だと思う。まんまと騙された。と、いうか主人公ってなんだ!?
読了日:03月06日 著者:森 博嗣
人形式モナリザ (講談社ノベルス)人形式モナリザ (講談社ノベルス)
やっぱりキャラが立っていて面白い。ミステリーとしてはトリックの意外性は薄かったが、解決までのプロセスを楽しく読めた。
読了日:03月06日 著者:森 博嗣
インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書]インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソフトバンク新書]
まさに、奇妙な法学入門。中盤の知財権の例えとしての『「神聖知財帝国」アプローチ』が面白かった。法律の基礎入門としても、これからのネット社会の中での法についての勉強としても、とてもおすすめできる一冊だと思う。読んでよかった。
読了日:03月06日 著者:白田 秀彰
死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)死ぬ瞬間―死とその過程について (中公文庫)
『死』というものはどういうものか。僕たち全員に必ず訪れる『死』に対して、当の僕らは目をそらしながら生きてきている。では実際に『死』に直面したらどうなるのか、様々な危険的な事例を通した精神科医である筆者の分析はなかなか面白かった。私たちは『死』を受け入れる社会への変革をそろそろしなければいけないんだろう。
読了日:03月06日 著者:エリザベス キューブラー・ロス

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