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2010/03/08 (Mon)
「今更去年のまとめんこ」
Comments(0) | TrackBack() | 小説
2009年の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:6791ページ

星の王子さま (新潮文庫)星の王子さま (新潮文庫)
優しく、丁寧な物語だった。パラパラと読んだことはあったが、初めてきちんと読んでみた。19歳という大人に近い子供である僕は読み終わった後、とても複雑な心境になった。いや、サン・テグジュペリに言わせれば、僕はもう大人なのだろう。逆に、今ホントの子供はどれくらいいるのだろうか。「おとなだって、はじめはみんな子どもだったのだから。」「いちばんたいせつなことは、目に見えない。」そんな大切な事すら忘れてしまう大人にはなりたくない。
読了日:12月30日 著者:サン=テグジュペリ
人は見た目が9割 (新潮新書)人は見た目が9割 (新潮新書)
少し根拠が不明な主観的な主張が目についたし、述べられている内容もまとまりが薄い様に感じたが、タイトルとノンバーバルコミニュケーションの行動の具体的な説明に関しては楽しめたし、参考になった。ただ、あそこまで売れたほどではなかったかな。まぁ、コミュニケーションの参考にはなったから良いか。
読了日:12月30日 著者:竹内 一郎
闇が落ちる前に、もう一度 (角川文庫)闇が落ちる前に、もう一度 (角川文庫)
今、SFに興味を持った。そんな気持ちにさせてくれた一冊。やっぱり、「時分割の地獄」が面白かったな。オチがとても良く出来ている。最初はありふれたロボット三原則をもとにしたAIと人間の対立かと思ったけど、予想を大きく上回る物語の広げ方だった。他の収録作品も「はずれ」は一作もなく、作者の才能を感じさせられた。もともと、AIの物語を買いに行っておいてなかったから適当に手にとった一作だったけど大変満足している。著者の他の作品も楽しみだ。
読了日:12月29日 著者:山本 弘
決断力 (角川oneテーマ21)決断力 (角川oneテーマ21)
羽生善治が将棋を通じて得た、生きる上での様々なヒントが書かれている。直感力の重要性、継続の難しさ、集中についてなどなど、自分の考え方や生き方の参考になるかは分からないが、読んでいて面白かった。やはり一線で活躍する'プロフェッショナル'が語る言葉は読んでいるだけで面白い。
読了日:12月29日 著者:羽生 善治
iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化 (アスキー新書 (073))iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化 (アスキー新書 (073))
iPhoneのコンセプトを中心にアップルという企業について、またiPhoneが日本のガラパゴスケータイと言われている囲い込み中心の体制にどう影響を与えていくかについて書かれた本。2008年8月に刊行されたため、iPhone3GSについては語られていないが、筆者の述べるビジョンは一年経った2009年現在、あながちハズレていないように思う。スマートフォンやクラウドコンピューティングについてよく分かっていない人におすすめできる新書であると思う。
読了日:12月29日 著者:大谷 和利
十七歳だった! (集英社文庫)十七歳だった! (集英社文庫)
さくっと読める青春時代のエッセイ。うーむ、原田宗典は初めて読んだが、文体がとても好みである。17歳を通りすぎていった男なら誰もが頷け、自分と重ねて甘酸っぱくなる内容だった。また、あとがきの8mmフィルムのくだりはとても胸にしみる文章だった。著者がこの本を書いた動機、伝えたかったものが書かれていて、私も私自身の17歳を取り戻したくなった。
読了日:11月28日 著者:原田 宗典
疾走疾走
「疾走感」のある、最高の作品。約5年ぶりに読み返してみた。やっぱり、重く暗く、名作。ラストは二人称小説でなきゃできない救いがあっていい。読み返してみて思ったのが、細かい描写がすごいということ。著者の作品は昔一通り読んだが、改めてまた読み返したくなった。
読了日:11月28日 著者:重松 清
ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)
ゼミの二人称小説研究の課題本だったので読んだ。犬が歴史を駆け抜ける疾走感がすばらしい。これを書ききる文章力はすごいとしかいえない。歴史の勉強にいまひとつ興味を持てないのなら、まずこれを読んでみるべきだと思う。それにしても二人称って可能性を秘めた表現方法だなぁ。
読了日:11月28日 著者:古川 日出男
教祖誕生 (新潮文庫)教祖誕生 (新潮文庫)
すごいなぁ。著者が自分の宗教観をすべてつめこんだと書いているが、よくかけている。新興宗教への自分なりの解釈がすばらしい。文章表現もたくみだし、ほんとに漫才やっても、映画作っても、小説書いても、すべてが「自分だけの作品」だ、この人は。
読了日:11月28日 著者:ビートたけし
スプートニクの恋人 (講談社文庫)スプートニクの恋人 (講談社文庫)
二度目の読了。ファンタジーの境界線をぎりぎりのところで越えてない小説。まぁ、春樹の小説はある意味ではファンタジーだけど。「たぶん今、君は自分自身を新しいフィクションの枠組みの中に置こうとしているんだ。」からの車のトランスミッションの比喩が印象に残った。あとは、終盤の子供との対話かなぁ。子供の未来を想像する話はやっぱり好き。
読了日:10月24日 著者:村上 春樹
国境の南、太陽の西 (講談社文庫)国境の南、太陽の西 (講談社文庫)
実は前に読んでいた。序盤に気づいたがそのまま読了。要するにラブストーリー。詳しく書いても、ラブストーリー。初恋の子は大きな存在というけれど、そのことについての物語。自分も主人公と同じことを昔思ったことがあったから、物語りに入り込みやすかった。春樹独特の文体は健在で、さくっと読めて、結構心に残る本。
読了日:10月24日 著者:村上 春樹
秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
読了日:10月05日 著者:米澤 穂信
秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
読了日:10月05日 著者:米澤 穂信
不思議の国のアリス (新潮文庫)不思議の国のアリス (新潮文庫)
読了日:09月29日 著者:ルイス キャロル,金子 国義
ユージニア (角川文庫)ユージニア (角川文庫)
読了日:09月26日 著者:恩田 陸
虫眼とアニ眼 (新潮文庫 み 39-1)虫眼とアニ眼 (新潮文庫 み 39-1)
理想の真逆につきすすむ社会にどこか諦めを感じつつ、それでもどうすれば子供にとって理想の環境を作れるのかを力を抜いて二人が話す本。二人とももう、だれが悪いとかそういう青臭いことも言わず、システム、社会自体に問題があると諦めて話しているところに、大学生の私は無力感を感じた。彼等の世代が生きた日本の美しく醜い、「生きた」環境を観てみたいなぁ。
読了日:09月09日 著者:養老 孟司,宮崎 駿
パン屋再襲撃 (文春文庫)パン屋再襲撃 (文春文庫)
村上春樹らしい短編集。きっと、これをほかの人が書いたら、ただのわけのわからない小説になるんだろうな。春樹が書けば春樹の小説になる。言葉にすると当たり前のことだが、改めてそう思った。個人的には象の消滅がす好き。謎は謎のままなアンニュイな世界。長さも長すぎず、短すぎず。落ちは無いが傑作であると思う。ファミリーアフェアは言葉の掛け合が良かったな。発表時期もあるけど、なんだか80~90年代を切り取ったような短編集だった。
読了日:09月07日 著者:村上 春樹
グーグルが日本を破壊する (PHP新書 518)グーグルが日本を破壊する (PHP新書 518)
タイトルが悪かった事が否めない。このタイトルだと大抵の人はアンチグーグル本だと思うのではないか。タイトルと異なり内容はグーグルが既存のメディアやサービスに参入する事で起こる影響を既存のメディア、企業の保守的体制を批判しながら論じるもの。特に、新聞やテレビなどのメディアvsグーグルという構図が中心であった。ある程度のウェブの知識がある人には必読の一冊であると思う。
読了日:09月03日 著者:竹内 一正
限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)
セックス、ドラック、アルコールで主に構成される青春小説。終わり方がなんだか文学的すぎて逆に驚いた。群像新人賞や芥川賞を受賞しているだけあって、文章の構成力はなかなかのもの。今の若者はリュウこと村上龍のような青春を送ることを恐れているなと思った。勿論、ドラックに走るのが良いということではないし、どこまでが龍の想像かは分からないが、大学に通って限られた中で自由を満喫し、社会を恨むよりかは、これぐらい「自由」なほうがすがすがしいように思える。リスクがあればリターンがある。そんな小説だった。
読了日:08月31日 著者:村上 龍
若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)
タイトルからして、若者向けの説教本かと思うが、実は企業や管理職に就く中高年層が最も読むべき本だと思う。日本の年功序列制度はどこへ向かうのか、それとももう崩壊しているのか。成果主義と比較し、具体例を示しながら筆者は考察する。学生の私にとってはなんだか絶望的でもあり、希望的でもあった。兎に角、日本の雇用システムは変わらなければない、いや、もう流動的に変わっている。その中で若者はどういうライフコースを定めるべきなのか考えさせられる本であった。
読了日:08月20日 著者:城 繁幸
1Q84 BOOK 21Q84 BOOK 2
恋愛小説的であり、童話的であり、SF的であり、ファンタジー的である。兎に角、すばらしい小説であると思う。春樹作品は一通り(エッセイを除いて)読んだが、その中でも1,2を争う出来なのではないだろうか。また、文中の「リトル・ピープル」はそのまま「システム」という言葉に置き換えることも出来、著者がこの前語ったスピーチと通っている部分も感じられる。愛のあるファンタジーでいて、強烈に現代社会のシステムそのものを風刺している強烈な作品であると思う。あと、ふかえりはロリコンにはたまらないんじゃないかな(笑)
読了日:08月19日 著者:村上 春樹
1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 1
インセンストタブーを含む性的な諸問題が人間にもたらすもの、私たち各々が所属する世界の不確かさなどなど、様々な問題提起を内に盛り込んだ作品であると感じた。読む前にはあれだけの話題性もあり、大衆向けに転向したのかと思ったが、再翻訳的な文体も相変わらず健在でBook2がどうなるか楽しみである。あと、ふかえりは可愛い。
読了日:08月17日 著者:村上 春樹
すべての男は消耗品である (集英社文庫)すべての男は消耗品である (集英社文庫)
解説にもある通り、村上龍はストレートだけどどこか子供っぽいな でも、考え方は面白いし共感できる面もある
読了日:08月10日 著者:村上 龍
エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫)エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫)
読了 光の帝国とはベクトルが違う方向にあるな この本はサスペンス色、シニカルさが強く 光の帝国は物語性が強い
読了日:08月03日 著者:恩田 陸

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